先日「リッチスニペットを表示させたい」というご依頼を頂きました。
それをキッカケに、今回はリッチスニペットとはどんなものなのか、自分の理解度を向上させる為にも書いてみましたので、同じような境遇の方のご参考になれば幸いです。
リッチスニペットとは
Google検索を利用した際に、このような検索結果、見た事ありませんか?
リッチスニペット(Rich Snippets)とは、Googleが2009年5月(日本語版は11月)に公開・導入した機能で、検索結果ページに
など、サイト情報の一部を表示させる事で、ユーザーが検索したキーワードとの関連性やページ内容をより把握しやすくし、効率的に探している情報へ辿りつけるように考えられた拡張機能です。
スニペットとは「断片」という意味で、リッチスニペットはすなわち豪華なサイト情報の断片という意味合いになります。
視覚的な効果が高く、検索結果ページで目に止まりやすいのは最大の特徴といえるでしょう。
そもそも、検索結果表示ページのタイトル下には、数行のテキストで表示されているページの説明文があります。
ディスクリプション(description)と呼ばれる部分ですが、それらのテキスト部分を「スニペット」といい、リッチスニペットはテキスト意外の要素(レビューや数値・写真・地図など)を表示させたスニペットの発展系となります。
導入当初はレストランやショップなどのレビューページなどから対応し、現在ではカテゴリーを順次拡大しています。
では、リッチスニペットはどのようにして表示されているのか、次で説明します。
どのようにリッチスニペットを表示させるのか
リッチスニペットは、サイト内にて構造化データマークアップを施す事で検索結果ページに表示させる事ができます。
手順としては
- メタデータを追記してGoogleに申請する
- クローラによってクローリングされる
- Google独自のアルゴリズムやポリシーを基準に、表示の可否が判断される
そうなんです、構造化データのマークアップを施したからといって、必ずしもリッチスニペットとして表示されるわけではありません。
表示に関する主な条件としては
- リッチスニペットの品質ガイドラインにそっていること
- クエリとの関連性
- クウォリティ
検索キーワードとの関連性が低いとみなされれば表示はされませんし、関連性が高くともクウォリティが低いと判断されれば、それもまた表示されません。
それぞれの条件をクリアする事が必須となります。
実際に構造化データマークアップをする方法ですが、ウェブマスターツールには以下のような支援ツールがありますので、こちらを利用するとわかりやすいかと思います。。
構造化データ マークアップ支援ツール
又、構造化データの記述ができたら、ウェブマスターツールの「構造化データテストツール」で正しく設定できているかを確認しましょう。
リッチスニペットの表示によるSEO効果
Googleは以下のように記載しています。
リッチ スニペット用にデータをマークアップしても、検索結果でのページの掲載順位は変わりません。また、マークアップが必ず使用されるとは限りません。
リッチスニペットが表示されただけでは、検索順位に直接的な影響はなさそうですが、検索結果にユーザーが欲しい情報が盛り込まれる事でCTR(クリック率)が向上し、訪問者数の増大から結果として検索順位に影響が出てくる可能性はありますので、その点を意識しながらマークアップを施す事が良さそうです。
リッチスニペット表示の注意点
リッチスニペットの表示は、視覚的にも目立ちますので、効果的な利用ができればCTRも向上すると考えられます。
しかし、何も考えずにとにかくマークアップをし、出せるだけの情報を出そうという考えでは場合によってリスクが伴うように思えます。
例えば企業のホームページに商品やサービスのレビューを表示させる事や、口コミサイトで口コミ件数を表示させる事も、内容次第ではユーザーにスルーされる要因となりかねません。
何の為に、どの項目を表示させたいのか、表示させる事でサイトにどんな効果が期待できるのかなど、明確な目的意識を持った上で作業を開始する事をオススメいたします。
リッチスニペットの歴史もまだ5年程であり、あらゆるカテゴリーで浸透するのはもう少し先かもしれませんが、メリットを感じられるサイトをお持ちであれば早い段階でトライしてみるのも良いかもしれませんね。